FXの取引スタイル
4. 要人発言をチェックせよ
マーケットを左右するのは、経済指標だけではない。今後の経済運営、金融政策をどうしていくか、舵取りを担う要人の発言には耳を傾ける必要がある。彼らがデフレを懸念し、さらなる金融緩和を打ち出すのか、それとも引き締めに移るのか、発言の内容は為替相場にも影響を与える。
中でも、米国の金融政策を担うバーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長と、ユーロ圏の金融政策をつかさどるトリシェECB(欧州中央銀行)総裁の発言は、真っ先に押さえておきたい。
彼らは、講演などの機会に金融政策の方向性を示唆する発言をする場合がある。景気を厳しく見ているのであれば、追加緩和を検討する可能性がある。その場合、市場は通貨安材料と受け止めることが多い。一方、物価上昇でインフレ懸念が強まると、金融引き締めに動く場合がある。トップの発言をヒントに、今後の金融政策運営の方向性を見定める。また、同じ主張を繰り返していたとしても、積極的に発言しているのか、消極的な発言に終始しているのか、ニュアンスを読み取ることも大切だ。発言を時系列で追っていき、その変化を観察してもよいだろう。
ほかにも相場に影響を与える要人は多い。米国の場合、政策金利の決定をするFOMC(連邦公開市場委員会)で投票権を持つメンバーの発言は注目だ。タドリーNY連邦銀行総裁の発言も重要だが、最近では、金融緩和に消極的で、バーナンキ議長が彼らをどう説得するかに心血を注いでいる「タカ派」の発言に関心が集まる。セントルイス地区連銀のブラード総裁やカンザスシティ地区連銀のホーニング総裁が代表格だ。
ユーロ圏内では、ドイツ連邦銀行のウェーバー総裁が重要人物だ。フランス出身のトリシェ氏と、しばしば路線対立しており、ユーロの方向性を見定めるうえでも、彼の発言内容には注意しておきたい。そのほか、IMF(国際通貨基金)のストロスカーン専務理事の発言などが、為替相場に影響を与えるといわれている。
講演やFOMCの開催日程については、経済指標と同様、経済カレンダーなどの情報欄に記載されている。リアルタイムで発言を確認できない場合でも、後で発言の要旨はチェックしておきたいものだ。

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