達人が教える為替相場の分析方法 「為替ディラーも注目!指標・情報・発言とは?」

FXの取引スタイル

1. 経済指標をチェックせよ

為替市場ほど情報に敏感な市場為はないだろう。時によっては憶測やうわさで市場が動くこともある。だが、市場関係者が注目する情報という点では同じだ。そうした「材料」となっている情報を見ていく。

為替相場を左右する米国の雇用統計

まず、何といっても経済指標は重要だ。経済のファンダメンタルズを読み取ることによって、相場の先行きを予測することができる。ドルの場合、米国の景気が上向けばドル高に、後退すればドル安に向かう傾向が強い。為替市場も、発表された経済指標を敏感に読み取り、相場の方向性を決めていく。

指標の増減で塗り分け傾向を見る(米国の経済指標の例)

まず、その国の景気動向を俯瞰することが大事だ。上表のように、各経済指標を一覧にして記し、月ごとに傾向を見ていく。 前月を数字が上回った場合と下回った場合で、色分けをするとよいだろう。色分けによって、景気のトレントが一目で把握できるからだ。雇用統計、CPI(消費者物価指数)、PMI(製造業指数)などは、共通で押さえておきたい指標だ。

ドル・円相場を読むうえで市場関係者が最も気にする指標が、米国の雇用統計だ。消費大国アメリカの場合、個人消費のウエートが高く、その動向が景気を左右する。雇用情勢が好転すれば、消費マインドも上向き景気が上昇、悪化すれば、消費者の買い控えが起こり景気悪化につながる。前月の結果が第1金曜日(日本時間で午後10時半・夏時間は午後9時半)に発表されることもあり、景気の先行指標として注目されている。

このほかに注目される指標は、ISM製造業景況感指数。翌月の第1営業日に発表されることから、景気の先行指標として重視されている。

コンファレンスボード消費者信頼感指数やミシガン大学消費者信頼感指数も、景気を牽引する消費者の購買意欲を読むうえで大切な指標だ。

ドル円相場を左右する重要統計

共通するポイントは、事前の市場予測との乖離だ。事前の予測はおおむね為替相場に織り込まれている。予想数字より上向いていれば、それを好感してドルが買われ、下回れば嫌気して売られる。子・−ロ相場を見る場合は、ドイツの経済指標を押さえておきたい。特にユーロの景気を牽引するのがドイツの製造業のため、ドイツのPMIの動向は注目だ。世界経済の動向に対して影響力のある、中国の経済指標も見ておくべきだろう。

こうした経済指標の発表スケジュールについては、新聞やFX会社のサイトなどで確認することができる。実際に発表される数字は、当局のHPか、ニュース情報で確認することになるが、比較的長期の投資をしているなら、翌日にチェックして傾向を把握してもよいかもしれない。


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